「ちょいと聞いてよ!vol.40」~次世代省エネ基準で造った家だけど寒い~

2022年1月31日

こんな話はよく聞きますね。どうしてでしょうか?

埼玉県北部地域で次世代基準程度だと、今の時期(1月~2月上旬)が一番寒いときで、朝7時くらいの外気温-3℃だと室内は12℃前後でしょうか。

昭和の基準で造った家と比較すると5℃くらいは高めですが、「暖かい」というレベルではありません。床から1.5mくらいの室温が12℃だとすると、床の温度は10度以下です。

さらに床の材質によっても寒さの感じ方が変わります。床に置いてある本物の木の床材とベニヤのフローリング材とアルミ板を表面温度計で図るとどれも同じ温度を表示しますが、足をのせてみるとまるで違うように感じます。

熱を伝えにくい木材は奪われる熱が少ないので比較的暖かく感じます。熱を伝えやすいフローリングは冷たく感じます。すごく熱を伝えやすいアルミは極端に冷たく感じます。

「心地よさ、気持ちよさ」は断熱のレベルだけではなく、直接体に触れる材質によっても感じ方が変わるのです。

足の裏の温度は26℃前後ですが、床の表面温度を26度前後に保てれば、すごく気持ちよい状態になるのです。

《back number》
■vol.1:エコロジーとエコノミー
■vol.2:ソレイユのような温かい家にしよう
■vol.3:床暖房リフォームは大変?
■vol.4:床暖房に無垢床材は大丈夫なのか?
■vol.5:高性能住宅に、なぜ補助金?その1
■vol.6:高性能住宅に、なぜ補助金?その2
■vol.7:高性能住宅は高くない
■vol.8:断熱性能はどこまで上げればいいのでしょうか?
■vol.9:システムキッチンと台所の断熱改修・ハウマッチ?
■vol.10:夏の住み心地を検証してみましょう
■vol.11:住まいの快適さをデータで実証
■vol.12:断熱性能を表すQ値とUA値
■vol.13:国が大きな補助金を出してまで断熱にこだわる訳
■vol.14:太陽熱で全館暖房という選択
■vol.15:快適な家を安く手に入れたい
■vol.16:住みながらの断熱リフォーム
■vol.17:命をつなぐサバイバル住居とは
■vol.18:ハイブリッドソーラー蓄熱の不思議
■vol.19:段差をバリアフリー にする床断熱リフォーム
■vol.20:命をつなぐサバイバル住居 その2
■vol.21:命をつなぐサバイバル住居 その3
■vol.22:太陽高度がグングン下がる
■vol.23:高性能住宅と床暖房
■vol.24:エアコンとソーラー床暖房
■vol.25:ヨシケン24時間全館暖房の魅力
■vol.26:ヨシケン床暖房の費用の内訳
■vol.27:ハイブリッドソーラーの由来
■vol.28:コロナウィルス予防には蓄熱床暖房
■vol.29:平均室温20℃のヨシケン床暖房
■vol.30:太陽で床暖房・めっちゃお得
■vol.31:エアコンに頼らない家
■vol.32:床下エアコンのむつかしさ
■vol.33:真冬の室内を5月の気候にする家
■vol.34:家中をムラなく暖めるHBSとは
■vol.35:夏を涼しく過ごすには
■vol.36:コロナ対策の換気と冷房
■vol.37:酷暑が牙をむく
■vol.38:秋分の日。冬への準備スタート
■vol.39:1日当たり200円で全館空調と給湯の家

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