2020年7月20日
以前の建具は、現在のように上下左右前後に調整できる金具が使われていなかったので、若干の狂いが出ても開閉に支障がないように下枠を付けて建具を床から15㎜~30㎜くらい浮かしていました。ドア下に段差がある状態になっているわけです。この段差解消と床の断熱強化を同時に解決するチャンスが来ました。今ある床板の上に真空断熱材を敷き、その上に新しい床板を張るとドア枠とほぼ同じ高さになり、床がバリアフリーになります。
この真空断熱材が優れモノで、厚みは12㎜ですが熱伝導率0.0025W/mK(数値が少ないほど優れている)で熱抵抗値は4.8㎡K/W(大きいほど良い)です。
厚み240㎜のグラスウールと12㎜の真空断熱材が同じ性能なのです。ただし、真空状態が永久に保たれるのかというと疑問も残ります。でも、国が補助金を出して使わせようという物だから、信頼性はあるのかな?
この真空断熱材は床用が¥25,000円/㎡、壁用が26,300円/㎡で、1/2の補助が出る予定です。8帖の床で真空断熱材が33万円、床フロアーが8万円、巾木や補足材などで2万円、合計43万円。この内16万円ほどの補助金が付きます。
床の段差と足元の冷えが気になっている方にはチャンスだと思います。
提示価格は参考価格ですので、戸別に見積もりをいたします。いつでもご連絡ください。
《back number》
■vol.1:エコロジーとエコノミー
■vol.2:ソレイユのような温かい家にしよう
■vol.3:床暖房リフォームは大変?
■vol.4:床暖房に無垢床材は大丈夫なのか?
■vol.5:高性能住宅に、なぜ補助金?その1
■vol.6:高性能住宅に、なぜ補助金?その2
■vol.7:高性能住宅は高くない
■vol.8:断熱性能はどこまで上げればいいのでしょうか?
■vol.9:システムキッチンと台所の断熱改修・ハウマッチ?
■vol.10:夏の住み心地を検証してみましょう
■vol.11:住まいの快適さをデータで実証
■vol.12:断熱性能を表すQ値とUA値
■vol.13:国が大きな補助金を出してまで断熱にこだわる訳
■vol.14:太陽熱で全館暖房という選択
■vol.15:快適な家を安く手に入れたい
■vol.16:住みながらの断熱リフォーム
■vol.17:命をつなぐサバイバル住居とは
■vol.19:ハイブリッドソーラー蓄熱の不思議