2020年8月28日
「その2」でご紹介した極小太陽光発電と極小蓄電池の組合わせは、ハイブリッドソーラーハウスのみならず一般住宅にも後付けできます。蓄電池容量2.3kWhの場合、冷蔵庫約24時間・LED照明1か所約12時間・テレビ約8時間・スマホ満充電4台分・扇風機約6時間を同時使用が可能です。
通常時には日中、太陽が出ている間は住宅内で消費しながら蓄電していきます。夕方から夜間にかけて蓄電したものを消費しながら不足分を買電します。
停電時は日中、太陽が出ている間に消費しながら蓄電し、日没後は蓄電分を消費していきます。満充電だと前掲のように各種の家電を使うことができますが、翌日が晴れるかどうかわかりませんから、非常時の消費は節約して使うということになるでしょう。でも、冷蔵庫とスマホの充電ができれば心強いと思います。
もちろん太陽光発電パネルの容量が大きければ余裕ができるわけですが、投資額と非常時の補償ということを考えると2.1kW程度が適当かと考えます。
この容量で年間、約7万2千円くらいの電気料の節約ができます。今後、電気料の値上げがあればこの金額も大きくなります。直近の6年間では、約5.8%の電気料金の上昇がありました。(再生可能エネルギー発電促進賦課金を含む)
《back number》
■vol.1:エコロジーとエコノミー
■vol.2:ソレイユのような温かい家にしよう
■vol.3:床暖房リフォームは大変?
■vol.4:床暖房に無垢床材は大丈夫なのか?
■vol.5:高性能住宅に、なぜ補助金?その1
■vol.6:高性能住宅に、なぜ補助金?その2
■vol.7:高性能住宅は高くない
■vol.8:断熱性能はどこまで上げればいいのでしょうか?
■vol.9:システムキッチンと台所の断熱改修・ハウマッチ?
■vol.10:夏の住み心地を検証してみましょう
■vol.11:住まいの快適さをデータで実証
■vol.12:断熱性能を表すQ値とUA値
■vol.13:国が大きな補助金を出してまで断熱にこだわる訳
■vol.14:太陽熱で全館暖房という選択
■vol.15:快適な家を安く手に入れたい
■vol.16:住みながらの断熱リフォーム
■vol.17:命をつなぐサバイバル住居とは
■vol.18:ハイブリッドソーラー蓄熱の不思議
■vol.19:段差をバリアフリー にする床断熱リフォーム
■vol.20:命をつなぐサバイバル住居 その2