2020年8月12日
生命の危機に直面した時に、まずは安全に居られる場所の確保が第一です。暴風雨から身を守る、洪水や津波に呑まれない場所、高台へ移動する、火災のときは風上へ逃げる、地震の時はまず火を消して窓ガラスや屋外看板などの下に入らないなどの対策が頭に浮かびます。
これまで60棟あまり造ってきたハイブリッドソーラーハウスでは、昼間の太陽の熱で不凍液を温め、それを床下コンクリート内の樹脂パイプの中を循環させてコンクリートを暖めておき、夕方から夜、明け方まで放熱して家の中を快適な温度に保つことができます。しかし、大地震などの大きな災害が起きて停電になると熱を運ぶ不凍液を循環させることができなくなります。東日本大震災の時は、春先でみぞれ交じりの雪が降っていたと記憶していますが、津波の被害をまぬかれた方々も厳しい寒さの中で一夜を過ごしたことと思います。
ハイブリッドソーラーハウスに極小太陽光発電と極小蓄電池を付けたらどうだろうかと考えました。昼間の太陽で温めた熱媒液を太陽電気で循環することができれば極寒の時季でも暖かく過ごせます。売電目的ではありませんから蓄電した電気で居間の灯りも付きますし、冷蔵庫とスマホの充電くらいはできると思います。もちろん日常の電気としても大活躍しますので、「住いのサバイバル」に興味をお持ちの方にお薦め致します。お問合せください。
《back number》
■vol.1:エコロジーとエコノミー
■vol.2:ソレイユのような温かい家にしよう
■vol.3:床暖房リフォームは大変?
■vol.4:床暖房に無垢床材は大丈夫なのか?
■vol.5:高性能住宅に、なぜ補助金?その1
■vol.6:高性能住宅に、なぜ補助金?その2
■vol.7:高性能住宅は高くない
■vol.8:断熱性能はどこまで上げればいいのでしょうか?
■vol.9:システムキッチンと台所の断熱改修・ハウマッチ?
■vol.10:夏の住み心地を検証してみましょう
■vol.11:住まいの快適さをデータで実証
■vol.12:断熱性能を表すQ値とUA値
■vol.13:国が大きな補助金を出してまで断熱にこだわる訳
■vol.14:太陽熱で全館暖房という選択
■vol.15:快適な家を安く手に入れたい
■vol.16:住みながらの断熱リフォーム
■vol.17:命をつなぐサバイバル住居とは
■vol.18:ハイブリッドソーラー蓄熱の不思議
■vol.19:段差をバリアフリー にする床断熱リフォーム