会長の「ちょいと聞いてよ!vol.24」~エアコンとソーラー床暖房~

2020年10月19日

エアコンと床暖房は全く別のジャンルの物だということは、前回のvol.23「高性能住宅と床暖房」でご理解いただけたことと思いますが、それぞれの優れたところを比較しながら考えてみたいと思います。

暖房の質という点では、「頭寒足熱」で床暖房のほうが心地よいと思います。冷房については床暖房では対応できずエアコンの独壇場です。また、エアコンの冷房は同時に除湿を行いますので、日本の夏の蒸し暑さを解消するのには最適です。逆にエアコンの暖房には除湿の効果がありませんので、洗濯物を室内干しにするときは「冷房モードの除湿をしてさらに熱を造って暖房する」ということで電気の使用量がおおきくなります。一方、輻射熱の床暖房では室内が乾燥気味になり、洗濯物の室内干しをすることで室内湿度が丁度よく保たれます。

床暖房を装備しても、夏の蒸し暑さ対策にはエアコンがほしいので、二重投資のようにもみえますが、ソーラー床暖房+エアコンの場合のランニングコストは365日のお湯造りと24時間全館空調が250円/日くらいでOKです。

暮らしの中のお湯を造れることが大きなメリットになります。ハイブリッドソーラーシステムのメンテナンスについては定期点検を3年ごとに行います。費用は¥18,000円ほどかかります。不凍液の交換が9年ごとで費用は約¥60,000円くらいです。

《back number》
■vol.1:エコロジーとエコノミー
■vol.2:ソレイユのような温かい家にしよう
■vol.3:床暖房リフォームは大変?
■vol.4:床暖房に無垢床材は大丈夫なのか?
■vol.5:高性能住宅に、なぜ補助金?その1
■vol.6:高性能住宅に、なぜ補助金?その2
■vol.7:高性能住宅は高くない
■vol.8:断熱性能はどこまで上げればいいのでしょうか?
■vol.9:システムキッチンと台所の断熱改修・ハウマッチ?
■vol.10:夏の住み心地を検証してみましょう
■vol.11:住まいの快適さをデータで実証
■vol.12:断熱性能を表すQ値とUA値
■vol.13:国が大きな補助金を出してまで断熱にこだわる訳
■vol.14:太陽熱で全館暖房という選択
■vol.15:快適な家を安く手に入れたい
■vol.16:住みながらの断熱リフォーム
■vol.17:命をつなぐサバイバル住居とは
■vol.18:ハイブリッドソーラー蓄熱の不思議
■vol.19:段差をバリアフリー にする床断熱リフォーム
■vol.20:命をつなぐサバイバル住居 その2
■vol.21:命をつなぐサバイバル住居 その3
■vol.22:太陽高度がグングン下がる
■vol.23:高性能住宅と床暖房

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